【事例】「納車」を特別な体験にすることで地域活性と顧客創出 / フォルクスワーゲンドイツ北部の町、ウォルフスブルグにあるフォルクスワーゲンでは、本社工場に併設されたテーマパーク&自動車デリバリーセンター「アウトシュタット(自動車の街)」で地元の地域活性や顧客接点の強化に成功しています。 「ディーラーではなく、工場から直接納車してみたい」という顧客ニーズに応えるべく、納車を特別な体験として提供。納車を控える顧客は、パーク内で様々なアトラクションの見学や三ツ星レストランでの夕食、高級ホテルへの宿泊を経て翌日に納車式を迎えるそう。また、観光地として訪れる人も多く、いまでは1日平均6000人の見学者が訪れ、500台の納車式が行われる立派な観光スポットになっています。車の納車を特別な体験として提供し、地域活性や新たな顧客創...31Oct2018case地方創生場のデザイン
【事例】独自のデザイン思考を武器にする「NIKKEN ACTIVITY DESIGN Lab」 / 日建設計NAD大手設計会社である日建設計には、「NIKKEN ACTIVITY DESIGN Lab」という部門があります。メンバーは設計者だけでなく、デザイナーやクリエイターもおり、通常の設計立案に加え、コンセプト立案、空間デザインなども手掛けています。この部門では、人の行動に注目したり、人を中心に据えながらデザインしていく「Activity design」という、独自のデザイン思考を活用しています。何をデザインするかをプロジェクト初期から考えることはなく、まずはテーマとなる生活や空間を体験するところからプロジェクトを開始。データでは見えない部分を徹底的に観察した結果得た気づきから目的をデザインするそうです。30Oct2018case場のデザイン組織デザイン・組織改革
【事例】閉鎖された高速道路を、緑豊かな遊歩道にして街のシンボルに / ソウル市役所&MVRDVオランダのロッテルダムを拠点に活動する建築家集団MVRDVが、韓国の首都ソウルにある閉鎖されていた高速道路を緑豊かな遊歩道にすることで、多くの観光客が訪れる「街のシンボル」に変えています。不要な建物に対し、解体ではなく既存の機能を活かした新たな価値を創出。現代における建築と都市の問題を解決し、その場所でしか体験できない新しい公共スペースのあり方を追求している事例です。▼ MVRDV( https://www.mvrdv.nl/en/about )オランダのロッテルダムを拠点に活動する建築家集団。現代の建築と都市の問題を解決すべく、都市や風景をより良い未来に向けて発展させるプロジェクトを多数手がける。クリエイティブ...29Oct2018case場のデザイン
【事例】コペンハーゲンの住宅不足を解決する、使われていない土地を「小さな村」に変えるプロジェクト / IKEA&CPH Village北欧家具メーカーの「イケア(IKEA)」がデンマークの首都コペンハーゲンに開設した、次世代の持続可能な生活を探求するラボ「SPACE10」。今回は、ここで行われている、コペンハーゲンの住宅不足を解決するためのプロジェクトをご紹介します。SPACE10は、コペンハーゲンの住宅不足問題に取り組むCPH Villageと共に、都市の使われていない土地を「小さな村」に変えるプロジェクトを実施。輸送用コンテナを住空間として使用し、自由な組み合わせや切り離し、リサイクルができる簡易的で小さなアパートに改築。今後は2020年までにデンマーク国内外に10の村(もしくは2,500軒の学生用住宅)を開設することを目標としています。主に若者やお金のない学...26Oct2018case場のデザイン
【事例】洪水防止を目的につくられた都市歩道が持つ可能性/ コペンハーゲン コペンハーゲンに、都市の洪水防止を目的とした歩道が完成しました。都市歩道には大きな可能性があると考え、水を自然循環させることを構想し行われたプロジェクト。具体的には、道の舗装ブロック表面に穴が空いており、道路に降った雨や道路脇の建物の屋根に降った雨も地下に浸透させ、さらにその水を街路樹の根に行き渡らせるという水を適切な場所に流せるような仕組みになっています。タイルを設計したTHIRD NATURE社のパートナーは「歩道は、成長を続ける都市の将来のコミュニティにとって大きな可能性を秘めている」と述べており、市民の付加価値を生み出し、市の生活の質や健康状態を高めることも見込まれてます。タイルの機能性や見た目の美しさだけでなく、緑を増や...25Oct2018case
【事例】アイデアの良し悪しを議論する前に、プロトタイプを作成し可能性を広げる / PepsiCoペプシコーラで知られる食品・飲料会社のPepsiCo(本社・アメリカ合衆国)は、デザイン思考を活用し、顧客に対して単なる製品ではなく、より生活に溶け込んだ「経験」を提供するプロダクトを開発しています。2012年、3Mでチーフデザイナーを務めていたMauro Porcini氏を、史上初のチーフデザインオフィサー(CDO)として採用。これまで、無数のプロジェクト案がビジネスチームによる議論で却下され続けていた現状に対し、「良し悪しを議論する前に、プロトタイプの作成とプレゼンを繰り返し行う」というデザイン思考のプロセスを実践。結果、既に外部発注が進んでいたプロジェクト案を超える評価により、Porcini氏のチームのアイデアが採用され、会社...24Oct2018case組織デザイン・組織改革
【事例】世界的なクリエイターのジョン・C・ジェイ氏を起用 / ユニクロ2014年、ファーストリテイリングは、世界的なクリエイターのジョン・C・ジェイ氏をグローバルクリエイティブ統括として起用を発表しました。代表取締役会長兼社長の柳井氏は、ジェイ氏には我々のブランドがどうあるべきか、具体的な形や言葉としてどう表現されるべきか、判断してもらうとコメント。様々な局面でのジャッジを行っていくとのことでした。2018年現在の「UNIQLO」は世界的なブランドとなっています。経営者とクリエイティブディレクターがタッグを組み、クリエイティブ領域でのジャッジと実行がなされてきたことが関連しているかもしれません。23Oct2018case組織デザイン・組織改革ブランド再生
【事例】デザイン思考を取り入れたリブランディングで、老舗の歴史的資産を価値に変える / 株式会社山本山海苔やお茶を販売している食品メーカーの山本山では、外部のデザイナーと共に、デザイン思考を取り入れたリブランディングを実施しています。海苔屋のイメージが強い一方、実は300年以上も前から、日本で初めて煎茶を扱ったお茶屋としても親しまれてきた同社。伝統であるお茶屋としての精神も生かしつつ、この先新たな顧客と繋がっていくことも見据え、パッケージやツールのリデザインのみならず、商品ラインナップの整理や、SNSを用いたコンテンツの配信など幅広く取り組まれているようです。22Oct2018case組織デザイン・組織改革ブランド再生